日常の夕飯　～むかごのピリ辛白ごまクミン炒めなど～

カシャっ、クシャっ。
道に落ちている枯れ葉を見つけては、
足で踏む。
枯れ葉は、たくさんたくさん落ちている。
だから、たくさんたくさん踏む。

カシャパシャバシャ。
いろいろな音がして、面白い。

枯れ葉がたくさん落ちているということは、
丸裸になっている木もある。
確かに、そんな木はたくさんあったけれど、
そのなかでひと際目に留まった木があった。

鮮やかなオレンジ色の実がたわわになっている木。
葉っぱがすべて落ちて、柿だけが残っている。

最初はかんざしか繭玉みたいだな、と思ったけれど、
夕日に照らされたそれをしばらく眺めていたら、
卵黄の味噌漬けみたいに見えてきた。
そう見えだしたら、もうそれにしか見えない。

あぁ、食べたい…
卵黄の味噌漬け、しばらく食べていないから
今夜あたり作ってみようか、
と思った夕方。

　　　…　　…　　…

先日、スーパーでむかごを見かけたので、
とりあえずカゴに入れた。

むかごは、見つけたときに買っておかないと、
今度はいつ出合うかわからないので、
近年ではそうしている。
むかごは日持ちがするしね。

昨夜は、むかごで1品。

昨晩の夕飯は、

牡蠣とれんこんの中華炒め
むかごのピリ辛白ごまクミン炒め
きゅうりとめかぶのおかか和え
中華風野菜スープ
五穀ごはん

むかごは、手でこすり合わせるように洗い、
塩を入れた熱湯で3分ほど茹でた。
そのあと、ごま油を熱したフライパンに
にんにく、粉唐辛子、白ごま、クミンシードを入れて炒め、
塩などで味つけをした。

これは、いける！
箸が止まらない。
むかごのクミン炒めは、
大人も子供もつまめる、スナック感覚の1品である。