ほうれん草の花、、、

「ねぇ、お母さん、ほうれん草の花が咲いているよ。」

へっ？！ほ、ほうれんそうの花って……？！
ムスコの言葉をうけ、
頭の上にはてなマークを３つ浮かべながら、ベランダに出ると、

ひぃー！
なにこれ？！

目を疑うような光景が目に飛び込んできた。
本当に、ほうれん草の花が咲いている、、、

うそでしょ？！
一瞬、自分が蒔いた種が本当にほうれん草だったのか、記憶を辿った。
確かに、うん、確かに、ほうれん草に間違いない。と確信する。

そして、じっくりと目を凝らすと、葉はまさしく、ほうれん草。
ということは、やっぱりこれはほうれん草の花なのね…
やっと状況が飲み込めた。

ほうれん草の花なんて、初めて見た。
なにか、バジルの花みたい……

…なんて悠長に構えていたのも束の間、
このほうれん草はいったい食べられるのだろうか…
との不安が頭をよぎった。

翌日のレッスンで皆さんに聞いてみたり、ネットで調べてみたら、
どうも食べられるらしいということがわかった。
花は美味しくないから、とったほうがよいことも。

昨夜、葉を摘みとって食べてみた。
生のままと、さっと炒めたものを。

両方とも、くせがなくて食べやすい。
炒めたものは、そう、まさに水耕栽培の豆苗のような食感と味。

そこそこおいしかったけれど、今度は茎もしっかりと食べたいな…
としみじみと思ってしまった。（茎は筋張っていて食べられなかったので…）

花が咲いた原因は、
気温が上昇して、日も長くなったことによるらしい。
それにより、とう立ちしてしまったのだと。

来年は、蒔く時期を早めないと！