味噌の天地返し

蒸し暑い日が続いていますね。
気温の上昇にともない、
数日前から、味噌を寝かしている部屋に入ると、
いい香りがふんわりと漂うようになった。

そうか、そろそろ天地返しの時期よね、
ということで、先日、今年の2月に仕込んだ味噌の天地返しをした。

今年の味噌はどんな感じかしら…
ワクワクしながらフタを開けると、
陶器で仕込んだほうには、たまりが！

写真は、少しさわってしまったあとの状態なので、
液が少し濁っているけれど、
開けたばかりのときは、たまりが透きとおり、
キラキラと輝いていて、それはそれは美しかった。

たまりを舐めてみると、
濃厚な香りと味わいに、深い旨み。
あまりの美味しさに、一瞬言葉を失ったほど。
今年の味噌はいいかも。
思わずにんまりしてしまった。

たまりは、早速容器に入れて保存。
大きめに切ったきゅうりにかけて食べたら、
自然の甘みがじんわりと感じられて、
本当においしかった。

味噌を造る過程で生まれるこのたまりが
あまりにも美味しかったことから醤油が誕生した、
といわれるが、なるほどね、と納得してしまった。