世界のごはん（トルコ）：ヒュンキャルベエンディ（スルタンのお気に入り）

一時、トルコのとある料理に魅せられ
トルコ料理店を訪れると、
メニューにその料理があるかを確認し、あれば注文する。
そんなことを繰り返していた。

その料理の名は、
“ スルタンのお気に入り ” との異名をもつ

「ヒュンキャル（ヒュンカル）ベエンディ」

スルタンは、オスマン帝国の君主を指す呼び名のことなのだけど
そのスルタンがお気に入りだったと言われ、
いまではトルコ全土で親しまれている料理です。

この料理は、
ナスを加熱して包丁でたたいたものを
ベシャメルソースで仕上げ、
羊肉や牛肉をトマトで煮込んだものをかけた料理

なのだけど、
作るひとによって、仕上がりがかなり違うように思う。

ナスのペースト部分がもう少しさらりとしていたり、
お肉の大きさが違ったり…などなど。

いずれにしても、
濃厚な味わいが楽しめるのは変わらない。

私がなぜこの料理に魅せられるのか。
食材の組み合わせ？
調理法？
味わい？
すべてだと思うのよね。

すべてにおいて、
「ヒュンキャルべエンディ」は、
スルタンがお気に入りだったということを納得してしまうのです。