日常の夕飯 ~焼きなすのペーストなど~
きゅうりにとうもろこし、枝豆、トマト、モロヘイヤ…
夏野菜を欲する今日この頃。
近所の農家さんの無人野菜売り場では、
皮がパッツンパッツンにはった
艶やかな野菜が並んでいる。
スーパーでみかけるようなよそいき顔ではなくて、
ちょっと形が歪んでいたり、
大きくなりすぎたりと、見てくれがあまりよろしくないものもあるけれど、
そんな姿を目にすると、思わずほくそ笑んでしまう。
すじや種をとったり、その野菜に合った下処理をすると、
どれもとびっきりの味を楽しめるから、すばらしい。
つい先日、
なすがあまりにもおいしそうだったので(しかも良心的な価格)
たくさん買った。
ワタシは、近年、焼きなすに目がない。
今夏はもうなんど作ったことだろう。
しょうが醤油で食べるのもいいけれど、
焼きなすを中近東スタイルで、ペースト状にして味わうのも捨てがたく、
毎年幾度となく作っている。
トルコではパトルジャンサラタス、
レバノンなどでは、ババガヌーシュなど
さまざまな呼び名で親しまれている焼きなすのペースト。
各国を訪れたときや、
国内の各国レストランで焼きなすのペーストを見かけると、
たいてい食べるようにしているのだが、
加える調味料も、地域によって少しずつ変わってくる。
自宅でもさまざまな焼きなすのペーストを作ってきたけれど、
最近では、さっぱりとした口当たりの味つけに落ち着いた。
つい先日は、トルコ料理店の厨房でトルコ人に習ったレシピで
焼きなすのペーストを作った。
教えてもらったときは、
なすは米なすを使っていたけれど、
ワタシは食べ慣れた味だからなのか、
日本のなすで作るほうが好み。
つい先日、
近所でとれた、大きくなりすぎたなすで作ったら、
プチプチとした種の食感が楽しめた。
そういえば、フランスでは、
焼きなすのペーストを“なすのキャビア”と呼ぶことを思い出した。
うん、なるほどね。
妙に納得してしまった。
つい先日の夕飯は、
焼きなすのペースト
スルメイカと夏野菜のハリッサ煮
大根といんげんのしそサラダ
ながらみの塩ゆで
バケット
近所のよく行くスーパーで
なんと、ながらみを見つけた。
しかも、かなり良心的な価格。
夕方に買い物に行ったのに、たくさん残っていたので、
これは買うしかない!と、多めに購入した。
きっと、“ながらみ”はあまり知られていないので、
売れのこっていたのだろうけれど、
ワタシにとっては、残っていたのがとにかく嬉しくて
小躍りしそうになってしまった。
わが家では、ながらみは大人気の貝。
夏の風物詩のひとつなのである。