季節の手仕事 ~山椒の実の下処理、塩漬け、醤油漬け~
山椒は小粒でもピリリと辛い。
ムスコが小さい頃、
よく先回りをしてワタシのお手伝いをしてくれたのだが、
その頃、どこで覚えてきたのか、
“ 山椒は小粒でもピリリと辛いんだよ ”
と言って、手伝ってくれた。
ムスコのその言葉を聞くたびに
“ 自分で言ってる~ ” とほくそ笑んだものだが、
山椒の実を見ると、いまでもそのときのことを思い出しては、
くすっと笑い、体の真ん中がぽっと温かくなる。
いまでは、ワタシよりも背がずいぶん高くなり、
先回りをして、手伝いをしてくれなくなったけれどね 笑)
つい先日、八百屋さんに行ったら
山椒の実に目がいき、買おうと一度は手にとったものの、
作る時間がないな…と、山椒の実から手を離したけれど、
ムスコの小さい頃をふと思い出し、1パックなら…
と手にとり、レジに向かった。
すると、八百屋のおじさんが
「全部(3パック)持っていきなよ、これで最後だから。
3パック〇〇円でいいから。」
と。
えっ…
一瞬迷っていると、
おじさんが山椒の実をすべて持ってきて、にっこり。
この笑顔に負けた。
おじさんのお気持ちが嬉しかったので、購入。
心からのお礼を言って、買い物袋に優しくいれた。
昨日は、撮影が午後に変更になったので、
よし!とばかりに、午前中にちゃちゃっと山椒の実で手仕事をした。
山椒の実を軽く洗い、
塩をいれた湯で茹でる。
そして、かたい枝をとりのぞく。
茹でたあとだと、枝をとりやすいですよ。
(上の写真は、小枝を取りのぞいたもの)
そのあとは、
時々水をかえながら、しばらく水に漬ける。
水気をしっかりと切って瓶にいれ、
塩をまぶした塩漬け、
醤油をいれた醤油漬け、
それから、時間のあるときに
ちりめんじゃこと一緒に炒める用に、
残りは食品用保存袋に入れて、冷凍した。
こうしておくと、
後日、さまざまな料理に使えるので便利。