初釜
3年ぶりに先生が社中初釜を開いてくださり、
先週末に参加しました。
未熟ながらも、初めて正客を務めさせていただき
1年のはじめに心地よい緊張感を楽しみながら、
多くのことを学び、
心安らぐ時間を過ごすことができました。
初釜は、新年に入ってから行う、
最初の茶道のお稽古のこと。
懐石料理をいただき、
新年を祝い、盃で一献をかわす。
そして、主菓子をいただき、
お濃茶、
お干菓子(水分の少ない乾いたお菓子)、
お薄茶の順にいただきます。
先生の心づくしのお料理は、
滋味深いお出汁がきいた
どれも素材の旨みが味わえるものばかりで、
体にしみわたりました。
こちらはその一部です。
(茶席では写真を撮ることは禁じられていますので、水屋で撮っていただいたものです)
こちらは、主菓子。
本当は常盤饅頭だけど、
先生がお好きだからと、いつも花びら餅を出してくださるのだけど、
今年は初釜の時期が遅れたのでなかったのだそう。
今年はこちら、虎屋製。
春の訪れを感じさせる趣です。
お軸。千年寿。
今回は、コロナ禍ということもあり、
省略した茶事でしたが、4時間半ほど。
と聞くと、茶事ってなんだか面倒で大変そう…
なんて思うかもしれませんが、
茶事は、お茶を楽しむことが目的なので、
心地よく過ごすことが一番。
今回は気心が知れた社中の初釜だったので、
わからないことがあったら
気軽に聞ける雰囲気だったのがよかった。
間違えても、いいのです。
いつも茶席が柔らかい空気に包まれているのは、
先生のお人柄によるもの。
毎回本当に学ぶことが多いのです。
今年は、正客として、
未熟でわからないことが多くあったのだけど、
亭主である先生に教わり、何とかやり遂げられ、
ほっとしたと同時に、お茶を嗜むことが
より楽しく、さらに好きになりました。
そして、相手を思いやる気持ち、
おもてなしの心の大切さを
痛感したのでした。