Nov 12, 2021

鱈とたらこの親子煮

わが家の朝食の定番といえば、
さわらの塩焼きにししゃも、ほっけ、納豆、卵かけごはん…
色々あるけれど、
頻繁に作る料理は、なんといっても鱈の煮つけである。

鱈の煮つけは、
幼少の頃から見慣れた料理だった。
父が好きだったのか、
母はよく鱈の煮つけを作り、
父のお弁当に入れていた記憶がある。

父が退職してからは、
夕飯に鱈の煮つけをつまんでは、
ちびりちびりと杯を傾けていた父の姿を思い浮かべる。

鱈は、しっかりと煮詰め、
口にすれば、ほろり。
確かにお弁当にもおつまみにも合いそうな
しっかり味だ。

小さい頃は、正直自分には甘みが強くて
ちょっと味が濃いかな、と思っていた。
だから、鱈の煮つけを作りはじめた頃は、
薄味に、身をふっくらと仕上げていた。

ところが、食べ進めていくごとに、
う~ん、なにかが違う。
この味じゃないのよね。
鱈といったら、やっぱり甘辛味でしょ!

年々そう思うようになり、
鱈は、やっぱりこっくりと煮たほうががいい。
味がしみて、翌日に食べるくらいがいい、と。
いやいや、好みは変わるものだと
自分でも驚いてしまうのだけど。
(きっと、幼少の頃に親しんだ味が体に記憶されているのでしょうね。)

冬は、鱈がおいしい時期。
つい先日、
スーパーで生の鱈の切り身と鱈子が並んでいたので
手にとった。

“ ふふふ。これは贅沢な鱈の煮つけになりそうだ… ”
思わずほくそ笑み、翌日の朝食を待ち望んだ。

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で、今日の朝食は、鱈とたらこの親子煮に。
昨夜に煮つけておいたので、味がしっかりとしみている。

鱈の煮つけは、
家族が喜ぶ朝ごはん。
いつも、煮汁をたっぷりとかけて、
と言われるくらい。

骨が少ないから、ちゃちゃっと食べられ
前日に作っておけるから、
ワタシにとっても嬉しい1品なのである。

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