日常の夕飯 ~さざえのつぼ焼きなど~
つい先日の朝、お茶のお稽古に向かう途中、
川沿いを歩いていたら、
あら。
キレイな紅葉が。
立ち止まって、思わずパチリ。
雲ひとつない青空に、黄色や赤、緑の葉が
なんと映えること。
今年は、やっとキレイな紅葉が見られた気がする。
お稽古の帰りにも同じ道を通り、この風景を眺めたら、
行きとは違った景色に見えた。
風にのってカラカラと奏でる葉の音や
鳥の鳴き声、水の流れまでもが
心地よく耳をくすぐった。
きっと、お茶のお稽古のおかげね。
でも、自宅に戻り、着物から洋服にささっと着替えて、
原稿に取りかかり、
夕方は試作と夕飯作りをしたら、すっかり耳が日常に戻っていた。
あぁ、なんと雑音の多いこと。
でも、今日は、家族みなが大好きなさざえが手に入ったので、
ほっくほくに。
心が温まった夕食となった。
昨晩の夕飯は、
さざえのつぼ焼き
えびときのこのアヒージョ
キャベツの梅ごまクミン和え
砂肝とブロッコリーの粒マスタード炒め
白菜とハムのスープ
五穀ごはん
さざえは、下処理がちょっぴりあるけれど、
調理自体はとっても簡単。
ディナーナイフを殻の内側にいれ
貝柱を切って中身を出す。
殻にはまだ肝などが残っているので、
指を入れて肝などをはずし、指を絡めてするりと中身を取り出す。
ふたについている身を包丁で切り外すと、
身に赤い部分(さざえの口)があるので、これをとる。
貝ひものようなヒラヒラした部分もあるので、
こちらも取る(このヒラヒラした部分は苦い)。
あと、口に入れるとジャリっとする砂袋があるので、
こちらもできれば切り取る。
それぞれ食べやすい大きさに切ったら、
殻に戻し、酒、醤油を少々入れ(時々ほんの少しみりんを入れることも)、
水をこれまた少し入れたら、ふたをして
200℃に熱したオーブンで15分ほど加熱したら出来上がり。
さざえが食卓に上るだけで、
わが家の食卓は、特別な空気に包まれる。
とはいえ、さざえを頻繁に夕飯に出すと、
ありがたみがなくなるので、出すのは1シーズンにほんの数回だけ。
それも、さざえが安いときね。
昨夜は、久しぶりのさざえで、
家族のテンションがちょっぴり高くなった夕飯だった。ふふふっ。