一見…いや一食の価値あり!クスクス専門店「ラ メゾン ド クスクス」
最近、クスクスと聞くと、とあるお店をふと思い浮かべる。
クスクス好きならもちろん、
浜松町周辺でお店選びに困ったときにはぜひおすすめしたい、
チュニジア出身のシェフが腕を振るう
クスクス専門店「La maison de Cous Cous(ラ・メゾン・ド・クスクス)」
2015年3月にチュニジアからクスクス専門店をオープンさせるべく、
日本人の奥様とともに来日。
準備期間を経て、2015年8月にオープンした店だが、
クスクス専門店と銘打つだけあり、
クスクスは秀逸だ。
クスクスの食感、スパイス使い、スープの濃厚さなど、
一度口にしたら、また食べたくなる。
この店のクスクスには、そんな妙味が潜んでいる。
なかでもおすすめは、シーフードスペシャルクスクスだ。
聞けば、シェフは海にほど近い場所の出身であり、シーフードが大好きとのこと。
なるほど、と納得してしまったのだが、確かにシーフードクスクス(タコ入り!)は
スープに魚介の甘みや旨みが存分に感じられるうえに、魚介そのものもしっとり。
しかも、ボリュームが満点。
シーフードを知り尽くしたものだからこそ出せるひと皿であり、
文句なしに旨いのだ。
といいつつ、このほかにもチキン、ラム、ベジタブルクスクスがあり、
ワタシはラムのクスクスを口にしたことがあるのだが、これまた美味だった。
そう、この店は、総じて火加減が上手なのだ。
クスクスのほかには、ブリックと呼ばれるチュニジア版の巨大餃子に
(中に入っている半熟卵をこぼさないように、卵を吸いながら、手で食べてね!)
“タジン”というチュニジア版キッシュなどもある。
(モロッコでタジンというと鍋のことだけど、チュニジアでタジンは卵料理!)
そうそう、意外なところでは、ミートボールスパゲティというメニューもあるのだが、
メニューを見たときは、なんとも食指が動かなかったものの、
口にすると、予想とは反してかなりのストライクゾーン。
家でもマネしたくなる味わいだった。
最後に。
この店の料理のほとんどには、「ハリッサ」と呼ばれる
唐辛子をベースに作られるチュニジアならではのピリ辛ペーストが入る。
こちらで使っているハリッサは、
チュニジアの田舎で手作りされているものを輸入しているそうだが、
市販品とは一線を画す香りのよさと深い味わいがあり、
すべての料理を引き立てている。
店頭で購入することができるのだが、ワタシは店に行くといつも購入しているほどだ。
クスクスやパスタなど、「ラ メゾン ド クスクス」のメインとなる料理には、
このハリッサが入っている。
ということで、辛いものがニガテなかたには
ちょいと不向きな店かと思われます。あしからず。