Aug 20, 2016
郷土料理の「め巻き」って?
今週の初めから数日間、夏休みをとり帰省した。
帰省先は、静岡県は中部地方。
のどかな風景が広がる、海と山に囲まれた地。
帰省すると、毎回実家のすぐ近くにある牧の原台地を車で走り、
広大な茶畑をただただ眺めている。
幼いころから慣れ親しんだ光景だからなのか、
眺めていると、自然と顔の筋肉がゆるみ、
ふっと穏やかな気持ちになるのである。
食べものはといえば、
いつも黒はんぺんや(生)桜えび、(生)しらす、鯵のこうじ漬け、
まぐろなど、地元ならではの料理が食卓を飾るのだが、
今回は「め巻き」も。
め巻きは、カツオなどをあらめで巻いて煮込んだ、駿河湾あたりの郷土料理。
“あらめ” というのは、ふちがノコギリの歯のようになっている真っ黒い海藻なのだが、
ワカメや昆布と違って養殖できないので、すべて天然もの。
静岡のスーパーでは、乾燥したものが売られている。
そうそう、この地域では、新筍が出回りはじめると、
あらめと一緒に煮るのが一般的なんですよ。
まさに、海と山に囲まれた土地の料理、という感じですよね。
あらめはもともと少しかための海藻なのだけど、
長く煮込むと柔らかくなって、とっても美味。
以前はそれほど気にならなかった食材だけど、
年々、このような食材、郷土料理をおいしい…
としみじみ思うようになったのは、
年齢のせいだろうか。
夏といえば、やっぱりスイカよね。
ということで、今年もスイカ割りをした。
毎年感じることなのだが、
棒でたたき割るスイカは、包丁で切るのとは違い、
なにか柔らかい味がするような気がする。
だからなのかな、毎年スイカ割りをしたくなるのは…
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