年末は、恒例のお餅つき!
毎年12月30日は、親戚が40名ほど集まり、
お餅つきを。
かれこれ、40年くらいは続いている。
子供たちが薪をわり、
薪を火にくべ、もち米を蒸す。
もち米は、洗い、前日に水に浸しておき、
30分くらい水切りをしてから蒸しあげる。
もち米の柔らかさをチェックし、
蒸しあがったら、離れにある臼に移す。
もち米が冷めないうちに、小突きを。
粒がないおいしいお餅にするには、この小突きがとにかく大事。
もち米が冷めないうちに、素早く行うのがコツ。
お餅をつくのは男性の役目(かえしは女性の役目)なのだけど、
親戚の男性曰く、この小突きが一番大変なのだ(しんどい)そう。
写真には、お椀でもち米をとっている手が見えると思うけれど、
この餅をつくまえの、蒸したもち米がとにかく格別の味で、
子供たちには大人気。
ワタシも、小さい頃は、こんなふうによくつまみ、
「これじゃあ、お餅がなくなっちゃうぞ」なんて言われていたことを思い出す。
杵で餅をつき、まとまってきたら、
今後のために、子供たちにもつきかたを教えていく。
最後は、よもぎもちを。
よもぎもちをつくと、臼がよごれるので、よもぎもちを作るのは必ず最後。
よもぎは、春につんでおいたものを冷凍し、
もち米といっしょに蒸してから使う。
よもぎをいれたお餅は、のびがよくて、しっとりと柔らかい。
餅はそれぞれ木箱にいれる。
写真の木箱がもう1~2箱あって、3臼分。
各家庭、3~4箱は作るので、
朝4時半くらいからはじまり(火入れは3時半くらい)、
11時半くらいまで餅つきを。
餅がつきあがると、餅が温かいうちに手早く丸めなくてはいけないので、
女性が大勢で小餅にしたり、あんこをいれて丸めてあんころ餅にしたりと、
大忙し。
でも、世間話をして大笑いをしたりと、和やかな雰囲気。
お餅とともに、漬物なども並び、つまんだりするのだが、
近年は、北海道にいる親戚からのお土産
「はたはたの子持ち糀漬け?すし?」が大人気。
はたはたの卵が入ったまま、頭と内臓をとり、
一匹のまま麹で漬け込んだものだ。
これは秋田が有名だが、北海道でも売られているらしい。
ウチの親戚は、昔から皆が、馴寿司とかマグロのへそやイルカなど、
珍味にはとにかく目がないので、このような料理がよく食卓にならぶ。
だから、お酒もすすむすすむ…。
今年の年末年始も、まぁよく飲んで食べた数日間だった。