Nov 30, 2017
炉開きには、亥の子餅
昨日は、お茶のお稽古。
11月に入って初めてのお稽古ということで、炉開きのお祝いだった。
11月は、茶の湯の世界では正月に相当するくらい、大切な節目の月。
5月~10月まで使用する卓上式の「風呂」の使用をやめ、
茶室の畳を切って床にそなえつけられた「炉」を開き、新しい季節を迎える。
そして、茶壷の口を開け、寝かせておいた新茶をいただく。
ここから新しい1年が始まるから、11月は大切な月。
炉開きの主菓子といえば、亥の子餅。
(本来、お稽古中に写真を撮ってはいけないのですが、
特別にお点前の前に撮らせていただきました…)
亥の子餅は、源氏物語に登場する(光源氏が紫の上に贈ったと書かれている)くらい
歴史のあるお菓子。
亥(いのしし)は火伏せの神。
子孫繁栄や健康を祈願し、炉開きの日には、亥の子餅をいただくのが習わし。
濃茶の茶碗は、赤楽に寿の文字。お祝いの日にぴったり。
薄茶は、志野焼。
炉のお点前は久しぶりで少し戸惑ったけれど、
時間と世事を忘れて、ぜいたくな時間を過ごすことができた。
出かける前、慌ただしかったけれど、やっぱり着物を着ていってよかった。
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