さくらごはん
つい先日、
レッスンのデモンストレーション中に、
「 さくらごはんを炊くときもね… 」と話したら、
皆さんが、ぽか~んと。
「 えっ、さくらごはんをご存じありませんか? 」
「いえ、さくらの花の塩漬けなどをいれたものではなくて、
ほら、うっすらと茶色のごはんで… 」
と言っても、ぽか~んと。
そこで、その場で〇ーグル先生(検索機能)に助けてもらうと、
さくらごはんは、
なんと、静岡のご当地ごはんだったことが発覚。
へっ?
一瞬力が抜けた。
そしてそのあと、
皆で大笑いしたのでした(めでたしめでたし)~。
… … …
静岡のご当地飯、さくらごはんは、
私が小学生のとき、給食では欠かせないご飯だった。
アルミの容器に入っていて、
アルミの蓋を開けると、ほんのりと茶色。
具はまったくはいっていないのだけど、
さくらごはんと聞いただけで、
わーっと、
皆が喜んだものだった。
味つけは、酒と醤油くらい。
塩がはいっていたのかな?
とってもシンプルな味だから、
食べ飽きなかった。
先日のレッスンからさくらごはんが頭から離れず、
懐かしくもあり、
子供にも食べさせてあげたくもなったので、
さくらごはんを炊いてみた。
炊きあがりの色が少し濃いかな。
当時は、もう少し薄かった印象が…
かき混ぜてみる。
そうそう、
いつもこんなふうにお焦げができていたっけ。
このお焦げが嬉しくてね。
懐かしい!
さくらごはんを頬張ってみる。
うん、この味。
こんな素朴な味だった。
ムスコの反応はというと、
うん、おいしいよ。
と、さらっと。
温度差を感じたのだけど、当然といえば当然の反応だ。
でも、満足している様子。
具材をいれなくても満足できる味なのだから、
これからは、ちょくちょくさくらごはんを作ろうか。
作るのが簡単だし。
そういえば、さくらごはんがはいっていたアルミの容器。
この容器の蓋に、爪でよく字を書いていたなぁ…
思わず頬がゆるむ、食の思い出である。