Nov 30, 2021

さくらごはん

つい先日、
レッスンのデモンストレーション中に、
「 さくらごはんを炊くときもね… 」と話したら、

皆さんが、ぽか~んと。

「 えっ、さくらごはんをご存じありませんか? 」
「いえ、さくらの花の塩漬けなどをいれたものではなくて、
 ほら、うっすらと茶色のごはんで… 」

と言っても、ぽか~んと。

そこで、その場で〇ーグル先生(検索機能)に助けてもらうと、
さくらごはんは、
なんと、静岡のご当地ごはんだったことが発覚。
へっ?
一瞬力が抜けた。
そしてそのあと、
皆で大笑いしたのでした(めでたしめでたし)~。

 …  …  …
 
静岡のご当地飯、さくらごはんは、
私が小学生のとき、給食では欠かせないご飯だった。

アルミの容器に入っていて、
アルミの蓋を開けると、ほんのりと茶色。
具はまったくはいっていないのだけど、
さくらごはんと聞いただけで、
わーっと、
皆が喜んだものだった。

味つけは、酒と醤油くらい。
塩がはいっていたのかな?
とってもシンプルな味だから、
食べ飽きなかった。

先日のレッスンからさくらごはんが頭から離れず、
懐かしくもあり、
子供にも食べさせてあげたくもなったので、
さくらごはんを炊いてみた。

DSC_0186

炊きあがりの色が少し濃いかな。
当時は、もう少し薄かった印象が…

かき混ぜてみる。

DSC_0188

そうそう、
いつもこんなふうにお焦げができていたっけ。
このお焦げが嬉しくてね。
懐かしい!

さくらごはんを頬張ってみる。
うん、この味。
こんな素朴な味だった。

ムスコの反応はというと、
うん、おいしいよ。
と、さらっと。
温度差を感じたのだけど、当然といえば当然の反応だ。
でも、満足している様子。

具材をいれなくても満足できる味なのだから、
これからは、ちょくちょくさくらごはんを作ろうか。
作るのが簡単だし。

そういえば、さくらごはんがはいっていたアルミの容器。
この容器の蓋に、爪でよく字を書いていたなぁ…

思わず頬がゆるむ、食の思い出である。

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